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香典とは?金額の相場や渡すときのマナーについて解説!

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日本の葬儀は仏式などが多く、様々なマナーがあります。

香典もその一つですが金額の相場がわからず、渡し方に頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、ご自身の年齢や故人との関係、法要別の香典の適切な金額と渡し方について、一般的な方法を解説します。地域によってもマナーが異なりますので、わからない場合は身近な方に確認しましょう。

香典とは

香典とは、仏式などの葬儀で亡くなった方の霊前に供える金品のことです。

線香や花、抹香の代わりに、現金をお悔やみの気持ちと共に不祝儀用ののし袋に入れて渡します。

遺族の葬儀にかかる金銭的負担を軽くするという意味もあります。

香典の由来など香典についてはこちらの記事もご参考ください。

香典返しとは?相場の金額や品物の選び方を解説

香典の相場費用

香典の相場がわかりにくいのは、香典の金額が一定ではないからです。

ご自身の年齢と故人との関係や法要の種類によって、香典の金額が変わります。

同じ20代でも、両親と祖父母の葬儀の場合では香典の金額が異なります。

一般的には、関係が近くなるほど香典は高額になります。

しかし、最近では配偶者や親兄弟の葬儀には香典を出さないというケースも増えています。

家族葬の流行によって、家族以外の方の葬儀に参列する機会が減っていることも香典の習慣が減っている原因の一つです。

一般的な香典の相場は安い場合は3,000円程度、高い場合は10万円程度です。「死」や「苦」を連想させるため、香典の金額は4や9のつく数字はタブーとされています。

偶数が好ましくないとされるのは、割り切れることから故人とのつながりを切ることが連想されるためです。

ただし、近年の風潮から2万円は良いとされています。 その場合は、お札の枚数が奇数になるように工夫しましょう。親しければ、事前に2万円で問題がないかを確認しておきます。

年代別の香典の相場金額

香典の相場は、ご自身の年齢と相手との関係性で決まります。

ここでは、年代ごとの一般的な香典の相場をご紹介します。

20代の場合の香典相場

20代の方の香典相場は、以下の表の通りです。

故人との関係香典相場
両親(配偶者の両親)3万円から10万円
祖父母(配偶者の祖父母)1万円
兄弟姉妹(義理の兄弟姉妹)3万円から5万円
おじ・おば年齢に関係なく1万円
その他の親戚親しくなければ年齢にかかわらず5,000円から1万円
親しい場合は親しさによって変動
職場の上司5,000円
職場の同僚5,000円
同僚の家族3,000円から5,000円
友人5,000円
知人3,000円から5,000円

30代の場合の香典相場

30代の方の香典相場は、以下の表の通りです。

故人との関係香典相場
両親(配偶者の両親)5万円から10万円
祖父母(配偶者の祖父母)1万円から3万円
兄弟姉妹(義理の兄弟姉妹)5万円
おじ・おば親しい場合は1万円から3万円
職場の上司5,000円から1万円
職場の同僚5,000円から1万円
同僚の家族5,000円から1万円
友人3,000円から1万円
知人5,000円から1万円

40代の場合の香典相場

40代の方の香典相場は、以下の表の通りです。

故人との関係香典相場
両親(配偶者の両親)5万円から10万円
祖父母(配偶者の祖父母)3万円から5万円
兄弟姉妹(義理の兄弟姉妹)5万円
おじ・おば親しい場合は3万円から
職場の上司1万円から
職場の同僚1万円から
同僚の家族3,000円から1万円
友人5,000円から1万円
知人3,000円から1万円

50代の場合の香典相場

50代の方の香典相場は、以下の表の通りです。

故人との関係香典相場
両親(配偶者の両親)10万円
祖父母(配偶者の祖父母)5万円
兄弟姉妹(義理の兄弟姉妹)5万円
おじ・おば親しい場合は3万円から
職場の上司1万円から
職場の同僚1万円から
同僚の家族1万円
友人1万円
知人1万円

法要別での香典の相場金額

法要の香典は回忌別に金額が異なります。各法要の内容と相手との関係による相場や注意事項は次の通りです。

初七日の香典相場

初七日から四十九日の法要は忌日法要といい、本来は7日ごとにおこなわれますが、現在では初七日と四十九日の法要のみになっていることがほとんどです。葬儀と初七日を同じ日におこなうこともあります。

故人との関係香典相場
両親(配偶者の両親)3,000円から10万円
祖父母(配偶者の祖父母)5,000円から3万円
兄弟姉妹(義理の兄弟姉妹)1万円から5万円
おじ・おば5,000円から3万円
甥・姪5,000円から3万円
その他の親戚3,000円から1万円
友人・恩師・仕事関係者など3,000円から1万円

四十九日の香典相場

初七日と同様の忌日法要です。香典の相場も同様です。注意点として、香典の金額はご自身の年齢によっても変動します。香典は、四十九日の金額を初七日よりも高く設定するのが一般的です。

一回忌・三回忌の香典相場

一周忌は故人の死後1年後に、三回忌は死後2年後におこなわれる年忌法要です。注意点として、一回忌や三回忌は葬儀よりも規模が小さくなり親族だけでおこなうことも多いため、香典の金額も兄弟姉妹で具体的な相談が可能です。

故人との関係香典相場
両親(配偶者の両親)1万円から5万円
祖父母(配偶者の祖父母)5,000円から3万円
兄弟姉妹(義理の兄弟姉妹)1万円から5万円
おじ・おば5,000円から1万円
甥・姪5,000円から1万円
その他の親戚3,000円から1万円
友人・恩師・仕事関係者など3,000円から1万円

七回忌以降

七回忌は故人の死後6年目におこなう年忌法要です。一般的には、三十三回忌を弔い上げとして法要を終えることが多くなります。注意点として、年忌法要は時間と共に香典の相場が低くなります。親しい方たちだけの集まりとなることも多く、香典の金額は事前にすり合わせておくこともあります。

故人との関係香典相場
両親(配偶者の両親)1万円から3万円
祖父母(配偶者の祖父母)5,000円から1万円
兄弟姉妹(義理の兄弟姉妹)1万円から3万円
おじ・おば5,000円から1万円
甥・姪5,000円から1万円
その他の親戚5,000円から1万円
友人・恩師・仕事関係者など3,000円から1万円

香典を渡す時の注意点

ここでは、実際に香典を渡すときの包み方やタイミングなどに関する注意点を解説します。

香典の包み方

香典は上包みにするのがマナーです。

上包みはお金を包んだ中袋を上から包む紙のことで、弔事の際には1枚使用します。

裏の折り返しの重なりは、上側が上になるように折ります。

中袋にお金を入れる際の方向も決まっています。

お札は人物が描かれている面が袋の裏側になるようにして、なおかつ人物が袋の下に来るようにしましょう。

中袋がない場合も同様です。

香典の渡し方

袱紗(ふくさ)から不祝儀袋を取り出したら、相手からのし書きの文字が読めるように向きを変え、お悔みの言葉を添えて両手で渡します。
挨拶は「このたびはご愁傷様でございます」「お悔やみ申し上げます」などの短い言葉がよいでしょう。

香典を渡すタイミング

香典を渡すタイミングは通夜か葬儀、告別式で焼香する前のいずれかです。

告別式は、葬儀のあとにおこなわれるのが一般的です。

通夜と葬儀の両方に参列する場合は、どちらか一方で渡せば問題ありません。

直接渡せない場合の対応

親しい方の通夜や葬儀に参列できず、香典を直接渡せない場合は弔電や供花を手配するとよいでしょう。

香典は事前に連絡した上で後日喪主の自宅を訪問するか、現金書留で送っても構いません。

手紙などでお悔みの言葉を添えると、より気持ちが伝わります。

香典を辞退された場合の対応

近年は事前に香典を辞退する遺族も増えています。

故人の遺言や会葬者への負担を減らすためなど理由は様々ですが、遺族の気持ちを尊重して香典の持参は控えるのが無難です。

香典を辞退されたのに持参するのはマナー違反に当たります。

供え物や供花を送る場合も、香典と一緒に辞退していることがありますので確認が必要です。 送る際にお返しは不要だと伝えたとしても、遺族はお返しが気になって負担となる場合もあります。

まとめ

香典は、香などの代わりに現金を供える習慣です。

遺族の葬儀にかかる金銭的負担を軽くするのも目的の1つです。

香典の金額や相場はご自身の年齢や亡くなった方との関係などによって変わり、法要によってもある程度決まっています。

香典を辞退されることもありますが、大切なのは遺族の気持ちを尊重しながらお悔みの気持ちを伝えることです。

香典のマナーを守ってお悔みの気持ちを伝えましょう。

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