コラムColumn

《中陰》(ちゅういん)とは?|ベル少短 かわら版 VOL.26

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《中陰》(ちゅういん)

私達の生存は現世だけではなく、来世があり、現世において死ねば、現世において行った報いがあり、善業を積んだ人は天界や人間界に再び生まれ、悪業をなした人は餓鬼界や地獄界に生まれるそうです。

それぞれの世界において来世を終えると、そのあとさらに来々世があります。
このような考え方を輪廻転生(りんねてんしょう)といいます。

私達はこの世(現世)で死ねばすぐに来世がはじまるのではなく、六道(天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄)のどこに生まれるか、決定までに時間がかかります。 つまり、審査が必要なのです。

その審査の期間は四十九日間で、この期間を中陰あるいは中有(ちゅうう)といいます。そして、中陰は死者が裁判を受けているのですから、遺族は死者のために七日間ごとに法事をしてやり、裁判官(閻魔大王)の心証をよくしてやる必要があるのです。

四十九日目の法要を満中陰法要といいます。