コラムColumn

ベル少短かわら版

ベル少短 かわら版 VOL.16

2021.05.21

成仏》(じょうぶつ)

仏教の開祖、お釈迦さまは、三十五歳のとき、インドはブッダガヤーの一本の菩提樹の下において、
悟りを開いて仏陀(ぶっだ)と成られました。

十二月八日の早朝のことです。このことが、文字通り「成仏」ということです。
ところが、日本語においての「成仏」は、たんに死ぬことをいいます。
仏教の悟りもなにも関係なく、どうしてそうなったのでしょうか?

(往生(VOL.14[1] にて記載)とは少しニュアンスが違います)


日本仏教においては「往生」という言葉があるように、死ねばほとけの国に往くのだから、ある意味ではほとけに近づいたわけです。
そこから死ぬことを「成仏」というようになりました。
そうすると、お釈迦さまの「成仏」は、権威がなくなりますので、こちらは、「成道」(じょうどう)と呼ぶようになり、
成仏とは区別いたしております。
「道」には「悟り」の意味があり、「道号」といって、たまに戒名などにも使用されます。

涅槃》(ねはん)

“涅槃”の原語はサンスクリット語の“ニルヴァーナ”で「火を吹き消した状態」という意味で、上記の「成道」は、
煩悩の火を吹き消して悟りの境地に入られたことを指し、このときのことを「第一の涅槃」といいます。
煩悩の火は消えても、お釈迦さまのうちには生命の火が燃えています。この生命の火は八十才にして消え、完全な涅槃に入るわけです。
このときを「大般涅槃」(だいはつねはん)といいます。

“般”(はつ)はサンスクリット語の“パリ”の音訳で「完全な」という意味です。
大般涅槃は二月十五日の出来事なので、この日は涅槃会(ねはんえ)の法要が、各寺院にて盛大に執り行われます。

コラム一覧へ戻る