コラムColumn

ベル少短かわら版

ベル少短 かわら版 VOL.11

2020.12.21

《四苦八苦》( しくはっく )

物事がうまくいかず、いろいろ困らされるのを「四苦八苦する」などといいます。これは、仏教の「苦」の理論に由来した言葉です。
最初の「四苦」は、生・老・病・死の四つの苦しみをいいます。
老いること、病むこと、死ぬことが人間の基本的な苦しみであることは、誰にでもすぐに納得できます。
しかし、仏教では、生まれることの苦しみを加えています。この基本的な四苦に、あと四つの苦が追加されると八苦になります。
そこから「四苦八苦」の言葉ができたのですが、注意していただきたいのは、合計して十二苦になるのではなく、
全部で八苦だということです。

追加される四苦は   
愛別離苦(あいべつりく)→愛する人と別れる苦しみ。
怨憎会苦(おんぞうえく)→怨み、憎む人と出会う苦しみ。
求不得苦(ぐふとっく)→求めるものが手に入らない苦しみ。
五陰盛苦(ごおんじょうく)→人間の心身から生まれる苦しみ。
※「五陰」は五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)のことです。

年末に暗い話題で締めくくるのも「縁起がわるい」ので、落語にあるめでたくて長い名前の寿限無のお話をしたいと思います。
寿限無の正式名は「寿限無(じゅげむ)寿限無、五劫(ごこう)のすりきれ、海砂利水魚(かいじゃりすいぎょ)の水行末(すいぎょうまつ)、雲来末(うんらいまつ)、風来末(ふうらいまつ)、食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命(ちょうきゅうめい)の長助」という名前です。
なぜこのような長い名前にしたかというと長生きするおめでたい名前を和尚さんに名付けてもらうところからすべての言葉を名前にしてしまったというお話です。(気になった方は寿限無の話で検索してみてくださいね。)

ちなみに画家のピカソの正式の名前は、「パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・ピカソ」というそうです。
キリスト教の洗礼名で名前が長いほど幸福が宿ると考えられていたことからが名前が長い理由だそうです。
事実は小説よりも奇なりですね!!

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